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どうしてペトロニウスと海燕は仲が良いのかというなぞ。


 このあいだ、ペトロニウスさんに「海燕さんはよくわからない」といわれました。本来であればいまの状況にあればもう少し人間が腐るはずなのだとか。

 

 ここら辺、自分ではよくわからないのですが、母にもよく「おまえはよくわからない」といわれるので、案外、わかりにくい人間なのかもしれません。

 

 べつの一面では非常にわかりやすいともいえると思うのですけれどね。ただ、ネットにおける印象と実相がかけ離れているのはたしかかもしれない。

 

 ぼくはネットだけ見ていると非常にいやな奴に見えると思うんですよ(笑)。じっさいはわりといい人なんだけれど! いい人なんだけれどね!

 

 よく、初めて逢った人に「もっと怖い人だと思っていました」といわれます。ぼくくらい怖くない人はめったにいないくらいだと思うんですけれどねえ。ダメ人間だし。

 

 たぶん、ぼくは本来、ごくごく素直で朗らかな人間なんですよ。いや、いまでも地は素直で朗らかだと思う。ただ、それがどこかでねじくれてしまった。それが他者、あるいは世界への攻撃性になって表れているのでしょう。

 

 まあ、ぼくの場合、だれかを口汚くののしったりはしないのだけれど、自分が間違えていると思うことは批判しますよね。それがかなり偉い人であったり、世の中の趨勢であっても。

 

 そういうところはぼくの本来の性格ではないのかもしれません。ぼくの心のなかではいまでも暗い怨念のおき火が燃えているのかも。色々とひどい目に遭っているからなあ。

 

 ただ、これはぼくにはめずらしい長所だと思うのだけれど、だれかに嫉妬して攻撃したりはしないのですよね。ぼくにはどうも嫉妬という感情があまりないらしい。

 

 人が成功しているところを見ても特に妬みは覚えず、「偉いなー」とか「凄いなー」などと素直に思うだけなんですよね。

 

 ぼくのまわりは、というかこのプロジェクト物語三昧のメンツはかなり社会的に成功しているといえる人間が多いわけだけれど、まったく妬ましくないですから。

 

 もし妬ましいと思っていたらペトロニウスさんみたいな人とは付き合えないと思う。あと、てれびんとかも、いまごろ絞め殺しているでしょうね。

 

 てれびんに嫉妬するようになったら人間終わりですが、あれで医者だからなあ。稼ぐんだよなあ。てれびんのくせに。ぜ、全然うらやましくなんかないんだからねっ!

 

 まあ、そういうわけで、ぼくは他人に対して嫉妬を感じない性格らしいのです。むしろ嫉妬という感情がよくわからない。

 

 ペトロニウスさんあたりが他者から嫉妬され攻撃されることが多いということは、客観的には理解できるのだけれど、やっぱり実感はともないません。嫉妬なんてしてどうするんだろ。何の役にも立たないじゃん。

 

 ただ、まあ、ペトロニウスさんみたいな強烈な人とここまでべったり接していて、まったくストレスを感じない自分はやっぱりちょっと少数派なのかもしれないな、とは思うかもしれない。

 

 ペトロニウスさんと長時間接していると、LDさんみたいに確固たる自我がどっしりと固まっている人以外は、何かしら影響を受けるようなのだけれど、ぼく、あまり変わっていないですからね。

 

 もちろん、ある意味では影響を受けてはいるのだけれど、それは自分で良いと思うところを取り入れているだけで、人格的に変化したところは特にないのではないかと思う。

 

 膨大な時間、話しているんですけれどね。へたすると家族より話しているかもしれないくらい。ここら辺がペトロニウスさんに「よくわからない」といわれるところなんだろうなあ。

 

 簡単に人格が揺らぐように見えるし、じっさいしょっちゅう揺らぐんだけれど、ペトロニウスさんみたいなめちゃくちゃ他者を揺らがせる強い個性をまえにしては特に揺らがない。これは自分でもどういうことなのかよくわからない。うーむ。

 

 まあ、ペトロニウスさんとは相性が良いのでしょうね。性格が全然違うので、衝突しないのだと思うんですよ。10年近く(10年以上かな?)付き合っていて、ほとんど衝突した記憶がないもん。

 

 たまたま相性が良いということもあるのだろうけれど、まあ、じっさい、お互い、よくやっていると思う。普通、これだけ長時間にわたって話していたら、どこかでぶつかるか、そうはならないにしてもストレスを感じるよね。

 

 特に数年前はほんとうに夜討ち朝駆け(笑)でペトロニウスさんから電話がかかってきて、毎日のように話していたのですが、驚くべきことにまったく辛くなかったんですよね。

 

 話の内容の半分くらいは仕事の愚痴だった気もするのだけれど、ぼく、その手の愚痴を聞かされても特にいやには思わないんですよ。「へー、大変なんだなあ」と素直に思うだけ。

 

 ……バカか? バカなのか? そんな気もしてきた。いや、でも、たぶんそうじゃなくて、他者の主張とぶつかりあうような内面がぼくにはないんだと思うんですよ。

 

 何を聴いても「へー、そうなんだ」としか思わない。ぼく、初対面の人から数時間にわたって延々と愚痴を聞かされたこともあるのだけれど、そのときも特にいやには思わなかったです。

 

 「ああ、初対面のぼくにここまで立ち入ったことを話すなんて、信用してくれたんだな」と思っただけ。……いい人? いい人なの? いや、いい人なんだけれどさ(笑)。

 

 それだけじゃなくて、やっぱり素直なんでしょうね。ちょっと異常なまでに素直。ペトロニウスさんには「育ちがいい」といわれたけれど、そうなのかもしれない。

 

 ぼくは自分では普通だと思っていたのだけれど、母から長年にわたって「おまえは変だ」といわれるので、少し変なのかもしれないと思うようになってきた。

 

 どういえば良いのでしょうね。ぼくは他者の主張に対し反発を感じたり、嫌悪を覚えたりするような自我が育っていないというのが正確なのかもしれません。

 

 だから愚痴とか自慢話を聴かされても「ほほー」、「へー、そうなんだ」くらいに受け止めるのだと思う。まあ、それじたいはおかしなことではない。そういう人はいるでしょう。

 

 ただ、それでは穏やかな性格の人なのか、あるいは人間としての個性や中身がない人なのかというと、そうでもないのですよね。ネットを見ているとそれは一目瞭然だと思います。めちゃくちゃ主張しているものね。

 

 あきらかにぼくにも個性はある。しかし、それにもかかわらずペトロニウスさんやLDさんみたいな強烈な人たちの個性とはコンフリクトしないんだよなあ。

 

 われながらちょっと不思議でなくもありませんね。あきらかに矛盾している。個性があるのかないのか、主張が強いのか弱いのか、わからない。

 

 いや、あるし、強いんだけれど、どういうわけか他者の個性とぶつからないらしいのですね。たとえば、インターネットラジオを聴いてもらうとわかるように、ぼくはそこではほとんどしゃべりません。

 

 最近はそれでもいくらかしゃべるようになったけれど、以前はほんとうにしゃべらなかった。数時間ラジオをやってひとこと、ふたこと話すだけという状況もめずらしくなかったわけです。

 

 で、それなら寡黙なのかというと、めちゃくちゃおしゃべりなんですよ(笑)。ただ、ほかに話したい人がいるなら黙っていようと判断しているだけなんですね。

 

 で、それで特に辛くないんだな、これが。「ほほー、面白いなあ」と思って聴いている。うん、やっぱりバカなのかもしれないですが、そうじゃないということにしておきましょう。

 

 それでは何なのかというと、何なのだろうなあ。うーん、わからないですね。自分でもよくわからないくらいなのだから、それは他者から見たらわからないよな、と思いますね。あからさまに矛盾しているもの。

 

 ぼくはいままでペトロニウスさんの強烈なパーソナリティが他者に影響を与え、ときには何かしら歪ませたり、負担をかけたりするところを何度も見て来ました。

 

 これは本人の責任ではないと思うのだけれど、あまりにもキャラクターが強いから相対的に自我が弱い人に多大な影響を与えてしまうのですね。

 

 LDさんのようなしっかりした人格のもち主や、てれびんみたいな奇妙な生きものはべつだけれど、まあ、それは少数派。ペトロニウスさんを過剰に持ち上げたり、その逆に反発したりする人も少なくないようです。

 

 良くも悪くもペトロニウスさんという人にはそういうところがある。でも、それなのに、非常に気が弱くてすぐに影響されそうなぼくの自我はじっさいには特にそうはならないんですよね。

 

 べつに話を聞き流しているわけではなく、ちゃんとまじめに話を聴いているんですけれどね。どういうことなのだろう。

 

 ここまで読んできて、読者の方々は何かしら結論が出ることを期待しているかもしれませんが、実は特に結論はありません。不思議だなあ、よくわからないなあ、というだけでこの話は終わるのです。

 

 ぼくとペトロニウスさんはなぜか非常に相性が良いというだけの話なんですけれど、それがなぜなのか、ほんとうにわからないということなんですよね。

 

 ペトロニウスさんは強烈な個性があるから、同じように強烈な主張がある人はだいたい反発するか、避ける。それはわかる。また、だからペトロニウスさんがLDさんやまぎぃさんのように穏やかで安定した人たちと仲良くなるのもわかる。

 

 ポジとネガのように、うまく組み合わさるのでしょう。でも、ぼくは何なんだろう。ぼくは本来だったらペトロニウスさんと付き合うことに負担を感じてもいいはずなんですよね。

 

 あるいは反発して対立してもおかしくないはずなんだ。現実にはまったく感じないし、喧嘩ひとつしないのだけれど。

 

 いやー、自分でもそこら辺の理屈はわからない。自分のなかでどういうふうに処理されているのか、かなりの謎ですね。あるいは、ぼくとペトロニウスさんの両方を知っている人たちも、あいつらよくわからないなあと思っているかもしれませんね。

 

 うーん、ミステリー。先述したように、この話は特に結論もなく終わります。もしも答えがわかる人がいたら教えてください。でわでわ。

 この記事を書いている人:海燕(かいえん)

 

 プロライター。7月30日生まれ。2001年1月1日からウェブサイトをオープン。ネットの世界にデビューする。そのサイトの後身であるブログ「Something Orange」は1000万PVを記録。その後、ニコニコチャンネルにて有料ブログ「弱いなら弱いままで。」を開始、数百人の会員を集める。『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を見るまでは死ねないとか思っているよくいるタイプのアラフォー男子。